FXトレーダーというビジネスには夢があります。
月収で100万円というのは、正しい勉強をして努力をすれば、
かなりの確率で到達することができるでしょう。
これは間違いない事実です。
なので、多くの人は今の仕事を辞めて専業トレーダーを目指します。
しかし、待ってください。
あなたがまだ会社を辞めていないのであれば、
また、紆余曲折を経てFXトレーダーを目指されているのであれば、
深呼吸をしてこちらの記事を読んでください。
できればコーヒーでも飲みながら、テレビを消して、
クラシックでも聞きながら読んでいただけると冷静に飲み込めると思います。
それでは参ります。
専業が楽というのは幻想
専業は思った以上に大変だし、
専業になれば勝てるの言うのは幻想でしかありません。
これは経験者だからお伝えできることです。
私は一度専業トレーダーになろうと必死に頑張っていた時期がありました。
朝7時に起床し、チャートを開き、その日の戦略を立てる。
あとは勉強と検証をしていきます。
1日相場に張り付いていても、ノートレードの日もあります。
悪いときは連敗します。ダイレクトに資金が減っていくのです。
しかし、専業ですから耐えなくてはなりません。
資金が減る恐怖に負けないように必死に考えます。
また同じエントリーポイントがきたら、
負けたイメージがフラッシュバックされ、エントリーするか迷います。
そして、エントリーを見送ってしまうことも頻繁に発生します。
自分の目線が合っていたと自分を慰める一方で、
エントリーできなかったチキンな自分を責めます。
これを何度も繰り返していると心は疲弊し、
エントリー自体ができなくなるスランプが訪れます。
でも、専業トレーダーですから、資金が減るリスクを負いながら、
生活費以上を稼いでいかなくてはなりません。
毎日不安を抱え、眠りも浅くなり、疲れも溜まりやすくなります。
ずっと机に向かっているので体力も衰えていきます。
人とも会話をせずに1日が終わることも多くなります。
家族もトレードのことを理解してくれないので会話が少なくなります。
こんな生活がしたいですか?
これは私の実体験をもとに多少わかりやすくするために
強めの言葉を使いましたが、ほぼ間違いなくこんな感じでした。
Twitterを中心として、
SNSでは「今日も勝ちました!50万円ゲット!」みたいな文字が踊っており、
「美味しいもの食べてきました~」という優雅な生活が乱れ飛んでいます。
しかし、本当にそのメッセージは実体験なのでしょうか。
もちろん全部を否定するつもりはありませんが、
その多くは優雅な生活を見せて、
メルマガ登録や教材やスクールの販売へ
誘導するために掲載しているものが多いです。
実際の専業トレーダーとは非常に地味なものですし、
資金を失う恐怖を戦うという恐ろしく難しい職業なのです。
もしあなたが副業でトレーダーを目指されているのであれば
これから述べる専業、兼業のメリデメを読んで自分でどの道を
進まれるか判断してください。
もちろん、既に会社を辞めて事実上専業状態になっている方で
まだ全然勝ててない、上に書いたような毎日恐怖と戦っている、
という方もしっかり読んでもらって次にあなたが取るべき行動を
考えてみてください。
あ、決して専業トレーダーを否定するものではありませんし、
トレードで資金を増やし生活を豊かにすることは、
選択肢としては非常におすすめですので、
その点は誤解しないようにしてくださいね。
専業トレーダーのメリット
- 時間を自由に使える
- トレードに集中することができる
- 短期足でいつでもトレードチャンスを探せる
- 平日混み合わない観光地にいける
大きくこんなメリットがありますね。
一番大きいのは時間の自由です。
この時間をトレードに使うことができれば、
自分のトレードの改善をすすめることができ、
昼間の短期足でもトレードすることが可能になります。
最後のは、平日にディズニーランドとか行っても
混み合ってない可能性が高いので、いいですね、ってことです。
しかし、そもそも相場が空いている時間に行けるのか?
その人のトレードスタイルによりますね。
専業トレーダーのデメリット
- トレードで勝てなければ意味がない
- 資金を失ったら終わり
- 相場に心を奪われて他が見えなくなる
- 余計な手法を探しまくる可能性が高い
- 時間の使い方を間違い意味のないことをする
そもそもですが、専業トレーダーとは、
トレードだけで生活費を捻出できることが大前提なのですが、
そこまで到達していないので専業になる人も多いです。
専業トレーダーになるためには少なくとも1年勝ち続けられる
そういうレベルが必要だと思っています。
もちろん、リアルトレードです。
また、資金が飛んでしまったらゲームオーバーです。
1点目と同じですが、再度資金を用意する必要があります。
というより、この資金が減るプレッシャーに耐えれるかどうか、です。
繰り返しますが、専業ですから、生活費を稼ぐ必要があります。
つまり、基本的に「資金は減らせない」という考えに寄っていきます。
その結果、トレードを支配しなくてはならないという気持ちになり、
完全に相場に心を奪われてしまいます。
他の社会生活する上で大事なことはどうでも良くなります。
そして、トレードを支配するための手法ツールを探します。
しかし、ある程度手に入れたり、これ以上入手できなくなると
やることがなくなり、スマホゲームをしたり、アニメ、ドラマを見たり、
全く関係のないことをやりだします。
もちろん、
そんな風にならない方もたくさんいるのは知っていますが、
それには経験や努力が伴っています。
しかし、マネープレッシャーというものは、
1個人が立ち向かうには非常に大きなものだということを
理解しておいてください。
では次に兼業トレーダーについて考えてみます。
兼業トレーダーのメリット
- 生活費は本業で稼いでいるので安心してトレードができる
- 資金がなくなっても、再度貯める余力がある
- 基本的に時間が限られるので冷静に相場が見やすい
- 社会的地位がある(結構重要)
- 人との関わりが持てる(結構重要)
まず、第一の大きなメリットは
「生活費の心配がない」
ということ。
これは本当に重要です。
精神的なプレッシャーが格段に減り、変なことをしなくなります。
また、仮にトレード資金がなくなってしまっても、
ボーナスや肉体労働(バイト)などをすれば、
その資金をトレードに回すことができ、早めに復帰できます。
相場の世界は絶対法則はなく基本的に難しいものです。
特に「お金をかける」行為であるために、
精神的なプレッシャーを減らすことができるので、
相場を冷静に見続けることができますし、
勝率よりも資金が増えているかどうかという、
一番大事なことにフォーカスしやすくなります。
あと、時間が限られているので、
朝の出社前か、帰宅後の数時間がトレード時間となり、
その時間帯に優位性の高い手法か、
スイングトレードに集中すれば良くなりますので
余計なものに手を出しにくくなります。
あとの2つは直接トレードとは関係ないですが、
非常に重要だと思っています。
やはり人間なので、社会的関係を保って生きていかないと
ダメなんですよね。
そういう意味で、会社員でもバイトでも、
社会で働いている人と関係を持っておくことで、
ある意味人間らしくいることができます。
さらに、会社員であれば、社会的地位も高まっていくでしょう。
トレードで増やした資金を元手に
さらに社会的地位もテコにして大きな資金を借りて、
不動産収入の道も開けます。
長期的目線で考えれば兼業トレーダーが
優れているように思われる点ですね。
兼業トレーダーのデメリット
- 時間がない
- 嫌いな上司、客と付き合う
あまり兼業トレーダーにデメリットはないと考えています。
あえて言えば時間がない、ということ。
ですが、これもタイムマネジメント技術を高めていけば
仕事を効率的こなして、トレード時間は捻出できます。
あとは人間関係ですね。
会社の人間と付き合っていかなくてはなりません。
そこは我慢するか、転職するかですね。
決して、そのために専業トレーダーになるとは考えるべきではありません。
順番が違いますから。
リスクヘッジという観点を持つ
ここでお話したかったことは
専業トレーダーは甘くないよってことと、
トレーダー上達のためには別に兼業でもいいし、
どうせなら兼業のメリットも享受しちゃおうよ、
ってことです。
リスクヘッジの視点を持つこと。
トレード1本で生活する、
と考えないこと。
複数の収入を確保することです。
その点では、
平日昼間の本業+FXトレーダー
というのは非常に理にかなっています。
まとめ、夢を見ずに堅実に
最初に言いましたが、トレーダーって夢のある仕事なので、
専業トレーダーになっちゃえば、今の悩みが消える!って考えて
勇み足を踏む人が多いです。
しかし、現実を見ると専業トレーダーは大きく稼げる反面、
茨の道を進んでいかなくてはならないということも、
しっかり認識しておく必要があります。
この記事を読んでいるあなたが専業を目指しているのであれば、
まずは今の仕事を辞めることを考えるのではなく、
今の状態でも利益が出せるトレードスタイルを
確立させましょう。
そんなトレードスタイルを作っていくために、
無料で提供している「FXマスターキー」は非常に参考になります。
まだ聖杯を探している方は無料で登録して
兼業トレーダーへの礎にしてください。
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