初心者注意!ナンピン買いの大きな3つのデメリットを解説!

少しトレードについて勉強するようになると
「ナンピン(買い)」という言葉を覚えます。

ナンピン(特にナンピン買い)とは、
相場が上がると予想(確信に近い)、

ポジションを取ったにも関わらず、
意に反して下落してしまったときに

追加で買いポジションを持つことにより、
平均価格を押し下げて

その後想定通り上昇してくれば
黒字にすることができる
手法である。

つまり損切りすることなく、
常に一方向にポジションを増し続けて
最終的に利益にする手法のことです。

”想定通り行った場合”

という条件付きであり、想定外も多々あるため、
そのデメリットの大きさもしっかり押さえておいてもらいたい。

目次

ナンピンとは

図にすると、こんな手法である。
(もちろん、他の考え方や亜流もあるが一般的な考え方として)

この図をドル円のチャートと思ってください。

直近の強い上昇トレンドのなかで、
押し目を狙う絶好の場面です。

まず、図の①で反転するとみて
買い(10万通貨)を入れます

しかし、レートが上昇するかと思いきや、
直近安値を割って下落を続けます。(図の②)

あなたは絶対上昇すると確信しているため
ダウが下降しても損切りしません。

逆に
追加の買いポジション(10万通貨)を入れます。
(図の③)

この場合、ポジションの平均値は

(120円+110円)/2=115円

に下がります。

つまり、現状110円だとすれば
5円上昇すれば、ポジションは利益に転じます

①のポジションだけですと、
120円まで上昇する必要があるので、
利益にするためには10円上昇することが必要です。

利益に転じやすくなった(?)

というとらえ方ができます。

しかし、相場は上昇することなくさらに下落し、
直近安値を割っていくことになります。(図の④)

しかし、あなたは動じません。

なぜなら、ドル円は上昇すると確信があるからです。
当然ながら損切りはしません。

更に、
100円で更にポジションを追加します。(図の⑤)

ここで、ポジションの平均値は110円に下がりますので、
さらに黒字転換しやすくなったと見ることができます。

あなたの願いが通じたのか、相場を見通す力があったのか、
相場は無事上昇してくれて、今までのポジションがすべて黒字になり、
大きな利益を得ることができました。

・・・

というのがざっくりしたナンピンの説明です。

分かりましたでしょうか?

このように、ナンピンしても絶対に上がる場合は
損切りするストレスなく大きな利益を得ることができます。

相場の見立てが合っていれば、
買値が下がっていき上昇した際に利益が大きくなる
(または建値が下がるため撤退しやすくなる)

損切りを基本的にしなくてよくなる(痛みがない)

素晴らしい手法(?)です。

 

ナンピンデメリット

しかし、想定通り上昇しなかった場合のことも
考えておかなくてはなりません。

先ほどの図と違うのは⑥の下落部分です。

絶対に上がると信じてナンピンしたものの
大きく下げた場合です。

これはレアケースでもなんでもなく
起こりうるケースだと思ってください。

信じられないような下落は
ほぼ毎年起こっていることです。

  • スイスフランの大暴落
  • イギリスのユーロ離脱によるポンド暴落
  • ポンドドルのクラッシュ下落

この想定外が起こった時にあなたに何が起こるか。

口座資金全額を失います

損失が膨大に膨らみ、涙目になり、
そのまま強制ロスカットされて、
口座に入っていた資金を全額失うことになります。

余剰資金でトレードをしている人であれば
問題ないということになりますが、
全資産を証券口座に入れていた場合は、
まったくの無一文状態になります。

これはワーストケースではありますが、
この相場の世界では普通に起こりえます

FXでは突如として常識外の大暴落がおきます。

10月7日早朝、ふいにポンドが急落しました。
当日、自殺者が急増したそうです。

 

塩漬け状態で投資機会を失う

強制ロスカットにならなくても、
損失が大きくなりすぎて塩漬けする人もいます。

損失額も大きくなってしまい、
ポジションを持つための必要証拠金不足で
トレードが全くできなくなってしまいます。

損切り額が大きすぎて何もできない状態です。

こうなると、レートが戻ってくるのを待つか、
強制ロスカットになるのを待つしかありません。

大きなストレスを抱えながら
毎日を過ごすことになります。

 

ポジションを損切りし、資産を大きく減らす

一旦リセットするという考えになる人はかなり優秀です。

今後はしっかり損切りを設定してトレードすることになり、
勝ちトレーダーの仲間入りも近いかもしれません。

ただし、資産の多くは失ってしまうので、
元の状態に戻るためには多くの時間が必要となります。

耐えてコツコツと積み上げていくしかなくなります。

 

結局は失敗の先送り

もちろん、ナンピンのメリットが存在することも確かです。

しかし、

それ以上に大きなデメリットを抱えること

を理解しなくてはなりません。

ナンピンするということは、

最初に入れたポジション位置が間違っていた

ということを

損切りする代わりにポジションを追加することにより、
失敗を先送りしていることにほかなりません。

 

 

どこまで下げるかは誰にもわからない

私たちは預言者ではありませんので、
確実な未来を予想することはできません

それは「希望」であり、「予測」でしかありません。

100%なんてことは絶対にないわけです。

それにも関わらず、ナンピンという手法は
100%上がることを前提にポジションを追加します。

それ、本当に上昇するんでしょうか?

もしかしたら、半年後にレートは戻ってくるかもしれませんが、
その期間耐えるだけの資金と忍耐力があれば、の話です。

その間に想定以上に下げてしまえばすべてを失います

 

トレードとは確率のゲーム

トレードには絶対はありませんが、
優位性という比較的確率の高い場所を選んで
利益を生み出していくゲームです。

つまり、負けることも想定にしなくてはならず

負けるときは潔く小さく損切りして再挑戦すること

これが、このゲームの唯一の必勝法と言い切ることができます。

ナンピンでも勝てるかもしれませんが、
しっかりした手法を学び、検証してから
デモトレード、リアルトレードへと移るべきです。

私は絶対に推奨しませんが。

 

相場で勝つためには、トップトレーダーが実践していること
つまり、

想定と違った場合は、損切り(ロスカット)して出直す

ということを実践していってください。

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この記事を書いた人

1975年北海道小樽市生まれ。人生の可能性を追求する起業家。現在はFXやリスクの極めて小さいブログでの広告ビジネス、メールマーケティングなどで複数サイトを保有し、安定した収入を得る。

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